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要介護の原因となる病気の解説と予防法

関節リウマチについて(後編)

関節リウマチの症状

関節リウマチと聞くと、関節の症状を思い浮かぶかもしれませんが、関節外症状や全身症状が表われることもあります。

○関節症状:関節の腫れ・変形・痛み・こわばり(※)。発症しやすい部位は、指の付け根の関節と第二関節ですが、晩期になると指先に近い関節にも症状が表われます。

○関節外症状:「皮下結節(痛みのないえんどう豆大のしこり)」が皮膚の下にできることや、「間質性肺炎」、「虹彩炎」、「心膜炎」など。

○全身症状:微熱、疲れやすさ、体重減少、食欲不振、貧血など。

関節リウマチの関節症状に加えて、「血管炎」をはじめとする関節外症状が認められ、難治性、もしくは重篤な臨床病態を伴う場合を「悪性関節リウマチ」と呼びます。この疾患は、厚生労働省が定めた「難病」に指定されており、公費補助を受けられます(悪性関節リウマチと認定される基準を満たしている必要があります)。関節症状が進行して高度な関節障害が出ていたとしても、関節外症状が出ていなければ悪性関節リウマチには該当しません。

  • ※起床時や長時間身体を動かさない時に手を握ることができないなど、関節が動かしづらい状態になることを言います。数十分~1時間程度継続することもありますが、一定の時間が過ぎると消えるのが特徴です。

関節リウマチの分類基準

問診により、いつから症状が出現したか、痛みの有無などの確認、視診と関節を実際に触診し、変形や運動制限の有無を調べます。血液検査やレントゲンなどの画像検査を併用し、総合的に診断します。

また、関節リウマチの早期診断を目的として、2010年にアメリカリウマチ学会/ヨーロッパリウマチ学会から「関節リウマチ新分類基準」が発表されました。ただし、関節リウマチ以外の疾患と判定することが難しくなったため、リウマチ専門医の受診が必要です。

【図】関節リウマチ診断のフローチャート(2010 ACR/EULAR関節リウマチ分類基準による)
関節リウマチ診断のフローチャート(2010 ACR/EULAR関節リウマチ分類基準参照)
スコアリンク表については、こちらからご確認ください。

関節リウマチ分類基準スコアリング表(28.5KB) ※Excel版をご利用になれない方は、下記PDF版をご利用ください。 関節リウマチ分類基準スコアリング表(17.8KB)

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詳しくは、アドビシステムズ株式会社のサイトをご覧ください。

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治療について

近年、関節リウマチは、発症後2年間で関節の変形や破壊がもっとも進行することがわかってきました。このため、早期から専門的な治療を受ける必要性がある、と提唱されています。関節リウマチが疑われたら、リウマチ専門医が在籍する医療機関や「リウマチ科」、「リウマチ内科」を受診することをお勧めします。また、かかりつけ医がいる方は、紹介状を作成してもらったうえで専門医を受診しましょう。

今まで関節リウマチの治療は、抗炎症剤の使用で関節の炎症を抑えたり、鎮痛剤で痛みを取ったり、人工関節を挿入するなど、「対症療法」が主でした。しかし近年、医学の進歩により、関節の破壊の進行を食い止めるような薬物治療が取り入れられ、「寛解(※)」まで到達できるようになってきました。

薬物療法では、免疫を抑える薬(「メトトレキサート」)や関節リウマチを悪化させるといわれている炎症性サイトカインを抑える薬(「生物学的製剤」)を使用し、関節の破壊の進行を食い止めます。そして、炎症が治まったら、リハビリを行なって筋力低下を予防します。

関節破壊が進行した場合、手術療法(炎症が発生する部位である滑膜の除去や、人工関節置換術など)が行なわれます。

  • ※治療によって、症状が一時的・または継続的に軽減、消失している状態です。このまま治癒することもありますが再発の可能性もあり、治療や定期的な検査を継続する必要があります。

予防のポイント

関節リウマチについて、詳しい発症の仕組みはまだまだ研究段階ですが、けがや感染症、精神的ストレスが発症のきっかけとなることが少しずつわかってきました。

発症後は、早期治療で寛解を目指し、寛解後の状態を維持することが重要です。痛みや熱感、炎症が強い急性期の場合は関節を冷やすことが重要ですが、朝のこわばりや慢性期では関節を保護し、温めることが必要です。そのほか、関節リウマチの悪化予防として挙げられるのは以下の通りです。

(前編)関節リウマチの解説

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