がん⑤大腸がん
大腸がんの自覚症状は?
大腸がんの症状は、便に血が混じる、便が出にくくなる、排便時に腹痛を伴う、下痢をするなど排便にかかわる症状や変化が主なものです。しかし、こうした特有の症状があらわれるのは、がんがある程度進行してから。早期にがんを発見するためには、「便潜血検査」をはじめとする“検診”を受けることが必要です。
大腸がんの検診方法
便潜血検査
便に血液が混じっていないかを調べる検査です。企業(健康保険組合)や市区町村などで一般的に行われている検診で、大腸がんのスクリーニング検査として非常に有効です。
結果が陽性の場合には、次の「大腸内視鏡検査」によって詳しい検査を行います。しかし、あくまでスクリーニング検査ですから、すべての大腸がんを発見することはできません。
受けてほしい方
40歳以上の方
おすすめの検診間隔
年に1回の検診をおすすめします。
大腸内視鏡検査
内視鏡で大腸の管腔内を直接観察します。がんを疑う病変を認めたら、組織を採取し病理組織検査を行います。この検査は大腸に便が残っていると正確な検査ができませんので、検査前に特殊な腸管洗浄液を飲んでから検査を行います。
以下に該当する方は大腸内視鏡検査をおすすめします
- 便潜血検査で陽性の方
- 大腸がんになった近親者がいる方
- 50歳になったら一度検査を
おすすめの検診間隔
2~3年に1回の検診をおすすめします。
女性のがん死亡者数が最も多い、大腸がん
大腸とは、小腸から続く「結腸」と「直腸」を合わせた臓器で、結腸がんと直腸がんを総称して、大腸がんといいます。
大腸がんは現在日本ではがんによる死亡原因の第3位となるがんで、2009年のデータでは、1年間に42,800人の方が亡くなっています。中でも女性の死亡者数は多く(19,835人)、女性のがん死亡者数の第1位となっています(男性は第3位)。
(厚生労働省「平成21年人口動態統計」より)
治療の原則は切除
大腸がんも他のがんと同様、がんの性質や進行度によってさまざまな治療法がありますが、治療の原則は切除です。
外科的切除
がんを中心に腸管を切除し、残った腸管をつなぎ合わせる手術です。
外科手術には、開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、最近は負担の少ない腹腔鏡手術が広く行われるようになってきました。肛門に近い直腸がんの場合、人工肛門を設ける手術が標準ですが、可能なかぎり肛門を残してその機能を維持する精密な手術も行われています。手術の前あるいは後に、放射線療法や化学療法を行うこともあります。
内視鏡的切除
がん細胞が、粘膜層にとどまっている早期がんの場合、その大半は体への負担が少ない内視鏡で切除ができます。ただ、技術的にやや難しいこともありますので、内視鏡で切除するか、外科的に切除するかを適切に判断する必要があります。
化学療法
大腸がんでは、手術後の再発防止や転移がみられた場合などに、抗がん剤による化学療法が用いられます。有効な抗がん剤が開発され、いくつかの標準治療が確立されています。
治療後の定期検査
外科的治療を受けた場合、5年間は定期的に、超音波検査、腹部CT検査、腫瘍マーカーなどの検査を行います。手術後に再発・転移があったとしても、早期に発見・治療を行うことで根治につながることもあります。
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