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要介護の原因となる病気の解説と予防法

変形性関節症について

変形性関節症とは

変形性関節症とは、関節の軟骨が擦り減ったり、性質が変わってしまうことで、関節に炎症が起こり、痛みや運動制限が生じる疾患です。傾向として膝関節や股関節、足首の関節に多く見られます。

代表的な疾患は以下のふたつになります。

変形性膝関節症

長年、膝を使い続けたり、ケガを負うことで軟骨が擦り減り、徐々にO脚へ変形し、痛みが生じる疾患です。関節内に水(関節液)が溜まることもあり、高齢の女性、肥満の方に多く見られます。

変形性股関節症

股関節の軟骨が擦り減ることで骨盤と大腿骨がぶつかり、痛みが生じたり、関節の動く範囲が狭まる疾患です。「先天性臼蓋形成不全(※)」など、生まれつきの骨や関節の形が原因のものが80%以上を占めます。加齢や肥満によって、長年関節を使い続けたり、関節への負荷を大きくかけることでも発症します。

  • ※先天性臼蓋形成不全は、「臼蓋」と呼ばれる骨盤の骨の形が生まれつき浅く作られ、大腿骨頭を覆いきれなくなっているため、股関節の一部分にだけ衝撃がかかり、軟骨が早く擦り減って、最終的には大腿骨頭が変形してしまう疾患です。20~30代の若い頃から関節の痛みを生じるケースが多く見られます。

なぜそうなるのか

関節の軟骨は、骨と骨をつなげるほかに弾力があり、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。軟骨は長年使い続けること(老化)や一部の軟骨に負担がかかることで、徐々に擦り減っていきます。この段階で関節にだるさや動かしにくさ、突っ張り感などの違和感を生じる傾向が多く見られます。さらに軟骨が擦り減っていくと、骨と骨が直接ぶつかって強い痛みや関節の運動制限が生じます。

変形性関節症の症状

変形性膝関節症では、最初は膝の動かしづらさや動作時の軽い痛み、突っ張り感が生じます。進行とともに膝関節に炎症が起き、動作時の痛みが強くなり、関節液が過剰に貯留(俗に水が溜まると言います)され、正座やあぐらをかけないなどの症状が出てきます。さらに進行すると、動作時の強い痛みに加えて、安静時も痛みが出現し、関節の変形が進みO脚になります。また、股関節の動きが悪くなることで、階段の昇り降りやしゃがむ動作が難しくなったり、足を引きずったりするなど、日常生活に影響を及ぼします。

診断基準

現在の症状や痛みの有無、スポーツ歴や家族に変形性関節症の人がいるかどうか、などについて問診を行ないます。その後、視診や触診で関節の可動域や痛みを覚える動きなどを確認します。膝関節症の場合、腫れや関節の変形の有無(O脚変形の進行度)も確認します。レントゲンでは、骨と骨のすき間がどの程度空いているか、骨と骨がぶつかったことで「骨棘(骨がトゲのように変化すること)」ができていないか、骨自体の変形が起きていないか、などを確認します。より詳しい状態を把握する際、CTやMRIなどの画像診断検査を実施することもあります。

治療について

関節に違和感はあっても痛みがない比較的軽症の場合は、生活と運動を改善して様子を見ます。痛みがある場合は、鎮痛剤や湿布薬が処方されます。変形性膝関節症の場合、関節内注射で関節液(水)を抜いてヒアルロン酸を注入する場合もあります。重症例では手術を行ない、骨を切断して適切な位置に戻す処置や人工関節を挿入することが必要です。

予防のポイント

発症する前

関節症を予防するには、日常的に関節に対して負担をかけない生活を送ることが有効です。

日本人は従来、背の低いテーブルで食事を行ない、寝室では布団を敷いて寝る、という生活スタイルを送ってきました。このような生活スタイルは、関節を深く曲げるような動作が多く、関節への負荷を高めることがわかってきました。

そのため、テーブル→ダイニングテーブル、布団→ベッドといった生活様式を洋風にすることで、関節への過度な負荷を抑えられます。また、普段の歩行で杖を使用したり、階段では手すりを使うことで、関節にかかる身体の重みを軽減できます。

発症後

加齢や肥満が原因の変形性関節症で、関節の違和感や軽い痛みを覚える初期症状の場合、次のような対策を講じることで重症化を防ぐことが可能です。また、痛みが原因で運動を控えることは、筋力低下や体重の増加から症状を悪化させることがあります。医師に相談のうえ、適度な運動に取り組みましょう。

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