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事例で見る介護

若年性アルツハイマー ~働き盛りを襲った異変~

①最初の異変

青山洋一(52歳)は、不眠やイライラする日が続いた。

洋一
「なんだこれは!どういうことだ!」

ある日、些細なことで洋一が大声をあげて怒り出した。
夫の見たことのない形相に妻(美恵子:50歳)は、言いようのない恐怖感を覚えた。
美恵子は、洋一が仕事で精神的に追い詰められているのだと思い、心療内科の受診を勧めた。 病院での診断は『うつ病』。抗うつ剤の服用を始めた。

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②仕事への支障

洋一が抗うつ剤の服用を始めて1年ほど経ったある日。

役員
「おたくの青山さんが会議を無断で欠席されて、ちょっと困っているのですが」

取引先の役員からクレームが入った。

洋一
「そんな会議を約束したことはありません」

それが、洋一の答えだった。

これをきっかけにして、社内からも洋一に対して非難の声が多数あがった。

社内
「期限を過ぎた書類をもらっていない。相談してもレスポンスがまったくない」

さらに洋一の引き出しには、整理されていない書類がギュウギュウ詰めになっていた。それを見た同僚は驚いた。

同僚
「一度、専門の病院で診てもらった方がいい」

その結果は予想もしなかった「若年性アルツハイマー」という診断だった。

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③止むを得ない退職

病院で「若年性アルツハイマー」の告知を受けた洋一は、これから自分の身におきることを考えると耐え切れないほどの恐怖感を感じた。

会社の勤務は、診断から2ヵ月後には不可能と判断し、退職した。
洋一の家族は、妻、長男、次男の4人。妻の美恵子は、パート勤めをして子どもの学費と自宅のローンの返済を支えてきた。
近隣に暮らす洋一の母親(78歳、要介護3)の介護もしている。

洋一の病状は、この先どうなっていくのか。家族はどうやって生活していけばよいのか。
不安は容赦なく美恵子に襲いかかってくる。その間にも、洋一の症状はどんどん進行していった。

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④「若年性アルツハイマー」の診断から2年後

洋一は、週3回デイサービスに通所している。自宅での入浴介助は妻の負担になるので、デイサービスで済ませている。
自宅ではトイレの場所もわからず、昼夜ともに美恵子の介助が必要だ。
トイレに行った後、フラッと玄関から外に出て、帰ってこられなくなったことも何度かある。洋一には、もう家族が抱える現状を考える力はない。

妻の美恵子は、パートを続けながら、洋一(要介護2)と洋一の母親(要介護3)の2人を介護している。
大学3年生になった長男は就職活動中、高校3年生の次男は、受験を控えている。
家計の状況は、住宅ローンを抱え、美恵子のパートだけでは苦しい。貯蓄の残高も減る一方だ。
青山家の介護の疲れは、家族の体、心、経済にずっしりとのしかかっている。美恵子にもやつれがみえる。

【若年性アルツハイマー】
65歳未満で発症する若年性認知症のひとつ。
初期症状は、うつ病などと似ており、医師でも判断が難しいといわれている。
忘れるという記憶障害にとどまらず、人、時間、場所と自分との関係が理解できなくなったり、普段の生活のことも考えることができなくなる。
更には家族の顔や名前もわからなくなり、意欲も低下し、体の機能も低下して歩行もままならなくなる。
また発症の早い時期から人格の変化、幻覚、妄想が起こり、家族などの近しい人を苦しめる症状を伴うことも多い。
老年性より発症率は低いが、発症すると進行が早く症状も重くでるのが特徴。

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⑤Point

  • 万が一に備えて、何らかの方法で資金の準備をしておきましょう。
  • 認知症は、早い段階で認知症疾患センターや、地域の認知症専門医を受診して正確な診断を受けましょう。
  • 治る認知症、改善できる認知症もあります。認知症専門医やケアマネジャーなどに相談しましょう。

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