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慢性腎臓病

慢性腎臓病の自覚症状は?

血液をろ過して老廃物を尿として排出したり、その中から必要な物質を再吸収して体内環境を整えるなど重要な働きを担っている腎臓は、肝臓と同じく「沈黙の臓器」といわれており、慢性腎臓病の初期段階では自覚症状は現れません。「早朝一番の尿の状態を観察する(※)」、「市販の尿検査用試験紙を使う」などして自分で調べる方法もありますが、腎機能の異常をいち早く知るための最も確実な方法は、定期的に「尿検査」や「血液検査」などの検診を受けることです。
積極的な検診受診で、早期発見を目指しましょう。

※尿の泡立ちや色を観察して、30秒以上経過しても尿の泡立ちが消えない、あるいは尿の色が茶色やワイン色になっている場合は、腎機能の異常から起こる「たんぱく尿」や「血尿」の可能性があります。

慢性腎臓病の検診方法

尿検査(尿たんぱく検査)

健康診断で行われている一般的な検査です。「尿中のたんぱく」が多く出た場合には、腎臓の異常が疑われます。腎臓には血液中の老廃物を取り除くためのろ過機能がありますが、この機能に障害があると、重要な栄養素であるたんぱく質がろ過され、尿中に流れ出てくるからです。

受けてほしい方

健康な方も全員。以下の方は特に積極的な検査が必要。

  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満の方など
  • 慢性腎臓病の家族がいる方、尿路の病気や膠原病がある方、消炎鎮痛剤を常用している方など
おすすめの検診間隔

年に1回。糖尿病の方は尿たんぱく検査よりもより精度の高い「尿中微量アルブミン検査」を3~6か月に1回。高血圧の方は3~6か月に1回。

血液検査(血清クレアチニン検査)

クレアチニンは本来腎臓がろ過する老廃物の一つで、腎機能が低下すると尿中に排出されずに血液中に蓄積されます。加齢などが原因で腎機能障害や動脈硬化が著しいと、尿たんぱく異常を認めることなく突然、かなり進行した状態で発見される場合もあることから、早期発見には尿検査とともに血液検査(血清クレアチニン検査)を行うことが大切です。

受けてほしい方

健康な方も全員。以下の方は特に積極的な検査が必要。

  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満の方など
  • 慢性腎臓病の家族がいる方、尿路の病気や膠原病がある方、消炎鎮痛剤を常用している方など
おすすめの検診間隔

少なくとも年1回。糖尿病の方は半年に1回。

自覚症状が現れてからの改善は困難

慢性腎臓病の人は、現在日本の成人では、およそ8人に1人にあたる約1,330万人(日本慢性腎臓病対策協議会資料より)と推測されていますが、多くの人は自分が発症していることに気づかず治療を受けていないと考えられています。慢性腎臓病はほとんど自覚症状がないまま、進行していくからです。

下の表は、慢性腎臓病の5つの病期(ステージ)を示したものです。この中で、腎機能が30%以上のステージ1~3では自覚症状はほとんど現れません。腎機能が30%未満のステージ4になって、はじめて以下の表のように現れるようになります。さらに、ステージ5へと進行し腎機能が10%程度まで低下すると、透析療法が不可欠な状態となります。

ステージ1~3までは、食事の見直しや生活習慣の改善等によりステージを戻すことも可能ですが、ステージ4では血圧の管理と残った腎機能を維持するための治療が中心となります。だからこそ、積極的な検診受診によって、できるかぎり早いステージでの発見と治療を目指すことが重要なのです。

慢性腎臓病の病期(ステージ) 腎臓のしくみ

慢性腎臓病を引き起こす2つの疾病と治療法

慢性腎臓病は、「腎臓に明らかな障害がある(尿たんぱくが陽性など)」「糸球体ろ過量から判断して腎機能が60%未満」のいずれか、あるいは両方が3か月以上続いたときと、定義されています。

慢性腎臓病の原因の一つは、腎臓で血液をろ過する糸球体の「炎症」などが起きることです。そしてもう一つは、腎臓自体の異常ではなく、「糖尿病」や「高血圧」といった全身の病気から、二次的に腎臓が障害されることです。 逆にいえば、現在糖尿病や高血圧になっている方は、医師の指導のもと生活習慣改善等により病状の改善を図ることで、慢性腎臓病の発症・進行を抑えることも可能です。

透析療法にいたった慢性腎臓病の原因疾患

高血圧と慢性腎臓病との関係

高血圧があると、糸球体の毛細血管にかかる圧力が高くなる「糸球体高血圧」が生じて、糸球体が障害されやすくなります。その他の腎臓の血管でも「動脈硬化」が進行し、腎臓の働きが低下します。腎臓には血圧を調節する働きもあるため、腎臓の働きが悪くなると血圧が上がり、それがさらに腎臓の働きを悪くするという悪循環に陥ります。

糖尿病と慢性腎臓病との関係

血液をろ過する腎臓の糸球体は、毛細血管の塊です。血糖値が高くなると、糸球体の入り口にあたる輸入細動脈が拡張し、血液が大量に糸球体に流れ込みます。これにより糸球体の内圧が上昇し、本来ろ過されないたんぱく質もろ過されてしまいます。さらに進行すると糸球体が壊れてろ過機能が低下し、老廃物がろ過できなくなります。

心筋梗塞を発症する危険度が約2倍に!

慢性腎臓病は、進行すると透析療法が必要となるだけではありません。最近、慢性腎臓病の人は、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞を起こしやすいことがわかってきました。とくに高血圧や糖尿病のある人は、動脈硬化が進みやすく、その危険性が高くなります。

慢性腎臓病も、その原因となる高血圧や糖尿病も、「早期発見」により症状の改善に取り組むことで健康な毎日を取り戻すことは十分可能です。そのためにも、積極的に検診を受けるように心がけましょう。

重大疾患を発症する危険度の比較

慢性腎臓病の治療法

慢性腎臓病と診断された場合、治療の基本は「生活・食事指導(たんぱく質、食塩、カリウム、エネルギー摂取量の制限、禁煙など)」と「薬物療法」による「血圧や血糖のコントロール」です。しかし腎機能が著しく低下して「腎不全」を起こした場合は、「透析療法」が必要となります。
透析療法では、人工的に血液をろ過して血液中の老廃物や余分な水分を取り除くことで、腎臓の機能を補うことができます。透析療法には、大きく分けて2種類があります。

血液透析

血液を腕の血管から体外の装置へ送り込み、透析膜で血液中の老廃物や余分な水分を除去してから体内に戻します。1回の透析にかかる時間は4~5時間で、週に2~3回、医療機関で行います。

腹膜透析

腹腔に透析液を注入し、腹膜の毛細血管から老廃物や余分な水分を透析液に浸透させて、それを排出したのち、透析液のバッグを交換して新しい透析液を注入します。1回の透析液の交換には30分ほどかかり、1日3~4回自分で交換しますが、通院は月に1~2回ですみます。

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