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肝硬変

肝硬変の自覚症状は?

物質の生成や分解、排出、解毒、体液を一定状態に維持することにおいて、重要な役割を担っている肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、障害が起こってもなかなか症状が現れません。肝硬変となっても、ある程度病状が進行しなければ肝硬変に特徴的な症状(白目の部分や肌が黄色くなる等)が出ることはまずありません。したがって、自覚症状が現れるのを待つのではなく、血液検査や画像検査などの検診を積極的に受けて、早期発見に努めることが大切です。

肝硬変とは

肝硬変とは、ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎、その他の慢性的な肝臓病により肝臓の細胞が破壊され続けた結果、肝臓の中に繊維が増えて固くなり、肝臓の働きが果たせなくなった状態のことです。その言葉のごとく肝臓が硬くなり、見た目も表面がでこぼこになった状態になります。

肝硬変の原因は大きく分けて「ウイルス性肝炎」と「脂肪肝」があります

肝硬変になると、身体に危険を及ぼすさまざまな合併症のうちの1つとして肝臓がんが発生しやすくなります。
肝硬変の原因は、「ウイルス性肝炎感染」によるものが約90%(C型肝炎ウイルス約70%、B型肝炎ウイルス約20%)、「アルコール性」のものが約5%、「その他」の原因によるものが約5%となっています。また最近は、「NASH」(非アルコール性脂肪肝炎)という、お酒を飲まない人が脂肪肝になることで発症する肝炎が肝硬変の原因の一つであることがわかってきており、注目を集めています。(下解説参照)

肝硬変の原因

ウイルス性肝炎とは

B型肝炎

主に母子感染、輸血、性行為による感染が原因で発症します。
※現在は母子感染や輸血など、医療行為による感染の心配はまずありません。

C型肝炎

主に輸血や血液製剤によって、まれに母子感染や性行為によって感染し、発症します。
※現在は輸血や血液製剤による感染の心配はまずありません。

脂肪肝とは

肝臓の細胞(肝細胞)は肝臓全体に約3,000億個あるとされています。その30%以上に中性脂肪がたまった状態が「脂肪肝」です。
肝細胞に脂肪がたまっただけの脂肪肝(単純性脂肪肝)の多くは、進行しない良性の病気と考えられてきました。しかし、脂肪肝から肝臓に炎症が起きて「脂肪肝炎」を発症すると、肝硬変や肝臓がんに進む危険性があります。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

脂肪肝はお酒を大量に飲む人に多いことはよく知られていますが、お酒をあまり飲まない人でも食べすぎや運動不足などが原因で脂肪肝となり、脂肪肝炎を発症するケースが増えてきています。このアルコールが原因ではない脂肪肝炎を「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」と呼んでいます。NASHは生活習慣病と密接な関連があり、その数は近年増え続けています。

肝硬変の検査

肝硬変の検査には、ウイルス性肝炎の感染の有無を調べる「ウイルスマーカー検査」、肝臓の機能や組織の状態などを調べる「肝機能検査」や「画像検査」などがあります。

ウイルスマーカー検査(血液検査)

ウイルス性肝炎の診断には、「ウイルスマーカー検査(感染の目印になるもの)」を行います。血液を採取し、ウイルス性肝炎に感染するとつくられるたんぱく(抗原)、そのたんぱくに対する抗体、ウイルスの遺伝子などのマーカーを調べ、感染の有無や感染したウイルスの型や状態を判定します。

受けてほしい方
  • 親や配偶者が肝炎ウイルス保有者
  • 1992年以前に輸血、血液製剤の投与、および過去に針治療を受けたことのある方
おすすめの検診時期

上記に該当する方はできるだけ早く一度は受けてください。

肝機能検査(血液検査)

一般の健康診断などでも行われている血液検査です。肝硬変では、「血清アルブミン、総コレステロール、コリンエステラーゼの低下」、「総ビリルビンやγグロブリンの増加」、「血小板の減少」などの変化が現れます。

受けてほしい方

健康な方も全員。

おすすめの検診間隔

年に1回の検診をおすすめします。

画像検査(超音波検査、CT検査、MRI検査)

超音波検査やCT検査、MRI検査などがあり、肝臓の脂肪蓄積の状態を調べたり、慢性肝炎と肝硬変を鑑別するために行われます。

受けてほしい方
  • 血液検査・尿検査の数値が悪かった方
  • ふだんお酒を飲む機会が多く、太っている方
  • 近親者に肝臓病の人がいる方
  • 以前肝臓を悪くしたことのある方
おすすめの検診間隔

年に1回。肝機能検査の数値が悪かった方はすぐに検査を(特に超音波検査)。

肝硬変の原因となる病気の治療法

治療法が大きく進歩したウイルス性肝炎

ウイルスに感染しB型・C型肝炎になると、20~30年かけて肝硬変、肝がんへと進みますが、現在は治療法が大きく進歩し、慢性肝炎の段階で治療すると完治するケースも増えてきています。

B型肝炎の治療法

B型肝炎の治療で主に行われるのが「抗ウイルス治療」です。薬を使ってウイルスの増殖を抑える治療で、「インターフェロン」をはじめ、「エンテカビル」、「ラミブジン」、「アデホビルピボキシル」などの薬が用いられます。

C型肝炎の治療法

C型肝炎の治療では、「インターフェロン」が治療の中心になります。最近では、抗ウイルス薬「リバビリン」との併用療法や、新しいタイプのインターフェロン「ペグインターフェロン」などの新しい治療法が登場しています。特にペグインターフェロン・リバビリン併用療法が2004年に承認されてからは、約半数の人が治癒するようになりました。

脂肪肝の方は、食生活、運動などの生活習慣改善を

脂肪肝は、不健康な生活習慣が最大の原因です。また、人間ドックを受けた人の3人に1人は脂肪肝です。
アルコール性脂肪肝の場合は、まず、お酒の量を適量以下にとどめることが必須です。お酒を飲まない人も、脂肪肝になると将来NASHを発症し、肝硬変になる可能性がありますので、予防のために生活習慣改善に取り組む必要があります。

脂肪肝を改善するための第一目標は、肥満、特に「内臓脂肪型肥満」を解消することです。さらに、最近の研究では「肥満」は脂肪肝やNASHに限らず、肝炎ウイルスによる肝臓病やアルコール性肝障害までも進行させてしまうことがわかってきました。栄養バランスに配慮しながら1日に摂取するエネルギー量をセーブし、適度な運動習慣をもってエネルギー量を消費することで、適正体重まで落とすことを目指しましょう。

肝硬変の治療法

肝硬変は、症状の有無で治療法が大きく異なります。
「代償性肝硬変」と呼ばれる症状がでないタイプは、肝機能が比較的維持され、機能の低下を補うことができる状態です。一方、「非代償性肝硬変」という症状の出るタイプは、肝機能の低下が著しく、「黄疸」(白目の部分や肌が黄色くなる)や「腹水」(お腹に水がたまる)、「脳症」(意識障害)などの特徴的な症状が現れ、命の危険に及ぶこともある状態です。そのような違いから、治療法は以下のように大きく異なります。

「代償性肝硬変」の治療法

一般の肝臓用薬やビタミン剤の服用、カロリーに配慮したバランスのよい食事、など。また、最近では、ウイルス性の肝硬変に抗ウイルス療法など原因療法が試みられています。アルコール性であれば断酒が原因療法になります。

「非代償性肝硬変」の治療法

肝性脳症や腹水、食道・胃静脈瘤などがありますが、いずれも症状を抑える対症療法が中心になります。最近では肝移植も選択肢の一つになってきました。

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