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ドクター根来の健康+長生き生活講座

カロリー編

「カロリス」で長寿遺伝子をONに

「カロリス」(カロリーリストリクションの略)とは“栄養バランスを整えたカロリー制限”のことで、寿命に関わる「長寿遺伝子」の働きを活発(=ON)にすることがわかってきました。現在最も効果的とされる長寿のための食事法です。 今回は、この「カロリス」の実践方法についてご紹介します。

2つのポイント

Point1 カロリーを控えめに

「カロリス」の第1のポイントは、「カロリーを控えめに」すること。どれくらい減らすかというと1日のカロリー摂取量を、標準の7割程度に抑えるのが理想です。ただし、いきなり落とすとカラダに負担がかかり、かえって健康を害してしまうおそれがあるため、徐々に落としていくことが大切。まずは今までの食事内容を見直し、カロリーが高く栄養価の低い食材をカロリーがより低く栄養価の高い食材に切り替えたり、ごはんやおかずの量を減らすなどして、少しずつ全体のカロリーを落としていくのがよいでしょう。

Point1 カロリーを控えめに

Point2 バランスよく、まんべんなく

第2のポイントは、「バランスよく、まんべんなく」です。たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをはじめ、私たちのカラダに不可欠な栄養素をバランスよくとり、多品目の食材をまんべんなくとることが大切です。しかし、ビタミン、ミネラルなどは種類も多く、どの食品に含まれているかなかなか覚えられないと思います。そこで、ひとつの目安として、下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

ここがポイント
  • 主に野菜やくだもの、それもさまざまな種類の「フレッシュなもの」にはビタミンがあります。また、旬の食材ほど栄養分が高いことも覚えておいてください。
  • 加工度の低い「未精製」の食材は、ミネラル、ビタミン、食物繊維が豊富。たとえば、米であれば白米より未精製の玄米発芽玄米のほうが、砂糖であれば精製された白糖よりも未精製の黒砂糖のほうがミネラル等が豊富です。

くわしい解説
「長寿遺伝子」がONになるとカラダの中はどうなるのか、ちょっとのぞいてみましょう。

「長寿遺伝子」とは…

「長寿遺伝子」というのは寿命や老化のスピードにかかわる遺伝子で、これがONの状態になるとカラダの細胞の年をとるスピードが遅くなり、若々しく健康的な状態を保つことができるようになります。まだまだ全貌は明らかになっていませんが、少なくともこの長寿遺伝子がカロリー制限によって活性化することはわかっており、現在「カロリス」の考え方は、健康・長寿を研究する医学の世界で非常に注目されています。
長寿遺伝子はだれもがもっている遺伝子ですので、「カロリス」を実践することによって、だれもが健康・長寿の扉を開くことが可能になるのです。

「長寿遺伝子」とは…

お手本は、元禄時代以前の和食?

お手本は、元禄時代以前の和食?

1977年にアメリカ政府が世界中の優秀な研究者を集め、まとめあげた「マクガバン報告書」という食事と健康に関する報告書があります。この中で、“世界で唯一理想的な食生活を行っている国”また“長寿の国”として、日本がとり上げられています。
ここで、最も理想的な食事とされたのは元禄時代以前の和食で、未精白の穀物野菜海草小魚といったメニューです。伝統的な日本の食事はたんぱく質は主に大豆などの植物性たんぱく質が中心で、動物性脂肪も主に青魚からとっていました。卵、肉や乳製品、砂糖などの過剰摂取を控え、野菜を多くとる穀類中心の食生活は、“栄養バランスのよい低カロリー食”を薦める「カロリス」の考え方とも一致します。
しかし、この報告書が出されてから、日本では食生活の欧米化が進み、肉の消費量は急激に伸び、野菜消費量はどんどん落ち込みました。その結果、日本人の平均コレステロール値は年々上昇し、がん、心疾患、脳血管障害での死亡率は年々上昇傾向を示すことになってしまいました。

いつまでも若々しく健康でいるためには、高カロリーの食べ物があふれている現代では、元禄時代の食文化をヒントに多品目の食材を取り入れた腹八分目の食事を心がけるようにしましょう。

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